千葉工務店の家づくり

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千葉工務店ファンの声

自然回帰の家に住む人(お施主)を完成現場見学会にお招きして、ホントの(正直な)話を語っていただこうというイベントをシリーズ化していきたいと思います。
自然回帰の家に興味を持っていただいた皆さんには、是非参考にしていただきたい施主の本音トーク対談、第2回は春日部の家です。
[2004/09/25]

第1回春日部の家

※タイトルクリックで記事が読めます。

準備編1…リフォームの検討から新築へ、ハウスメーカーにしなかった理由

千葉: 今日は宜しくお願いします。
まず、Yさんのところは、はじめハウスメーカーで建てることを検討されて、いろいろと経緯を経て、うち(千葉工務店)に決めて頂いて今年の6月に竣工した訳ですが、この計画はYさんのホームページでは去年の6月から始まっていて、ご兄弟、ご実家の関係で最初はリフォームをということだったようなんですが。

●Y氏のホームページ(※ホームページ開設から1年で、すごいアクセスです!)
「自然素材と国産材で建てる家」http://www.geocities.jp/ieiebanzai/

Y氏: 昭和50年築の両親が建てた家が春日部にありまして、それが空いたのでリフォームで…ということになったんですけれども。阪神大震災の時でも昭和56年以前の耐震の旧基準(強度)でつくられていたものが多く崩壊の被害にあっていて、今回は見栄えだけでなく、補強という面も考慮しなくてはいけない。 で、いざ住もうとなると、設備の老朽化もあって600万位から始まって、ちょっと欲がでると1000万位になるんですね(笑)。それでリフォームに1000万はどうかなと…。

で、県の県民共済を利用すると坪32万位(新築)でできるんですね。それだったら新築で40坪でも1200万。その後どうせ建てるんだったらかっこいい家がいい!ということで県民共済を検討してみたんです。建売りの金額で注文住宅並みの装備だと思いました。
通常、建売住宅は坪20~30万位のものを50万位で売られているようなんですが、こういう公的な共済を利用すると、利益率を低くしてあるので、同じ坪30万でも桧の4寸使ったりとグレードはかなりいい訳です。今後購入される若い方などで、予算が厳しい場合はこういうのを検討されるといいと思います。制約は3階建てができないこととか、坪単価の中でやろうとするとバルコニーの長さが何mまでとかありますが、基本的には1階2階の洗面台とか、風呂、トイレ、照明器具も全部付きます。

千葉: それをやめた?(笑)理由は何なんですか?

Y氏: やっぱり実家も左官だったんですけれども、ああいうクロスがないんです。うちは。
あのクロスの人工的なイメージが元々好きじゃなかったので、どこでやるにしても、無垢板と塗り壁にしたかったんです。県民共済とかはコストパフォーマンスに優れている分、そういうコテコテやるのには向かないのかなと思いやめたというのがあるんですけれども。

千葉: その後、それで住宅展示場を巡って…?

Y氏: そうですね、春日部市内の展示場は全て廻りました。10社くらいありました。

最初は基本的に木造だとか鉄骨だとかに拘らないで、ひととおり話を聞いて(ハウスメーカーは標準仕様が決まっているのでその中でどこまでできるか)概算だけ出してもらって、どちらかというと構造に拘らないで消去法的に選んでみようかと。

見学者: プランは?

Y氏: プランはウチの奥さんが希望があって間取りを考えました。この間取り図面を持っていって「これでいくらでできる?」と(笑)…。

千葉: ウチも頂きましたけれど、ほとんど最初からはっきりした希望があって、変わっていないんですよね。

Y氏: 値段を比較するためには、(プラン)を変えちゃうと分からなくなりますからね。
逆に「この間取りで!で、おたく(ハウスメーカー)の仕様で…」ということで話をして金額を比較しました。それで3社くらいに絞りこんで。最後はセキスイと住林さんが残ったんです。比較表には僕なりの3段階の採点をつけました。

千葉: あとはその辺で内容をよく確認されていったわけですね。詳しくはじっくりホームページを見ましょう。

準備編2…手付を払ったものの…

千葉:決まったときはご出産の頃だったそうですね。

Y氏:そうですね。二人目が生まれる時で、最終的には友人もいたことからセキスイと正式に契約をしまして手付金で100万払いました。 僕らのモチベーションからすると契約してから「さあやるぞ」というのが普通あるじゃないですか。でも向こうは契約したらあとは事務的に流していくだけという、その温度差がだんだんと亀裂になりまして…。面白みがないなあというのが出てきまして、「もうちょっと他の可能性を探してみようか!」と思い、いろいろインターネットを調べていましたら、春日部に匠の会の会社がありまして展示場に行きました。

そこは築7年目くらいなんですが、木の匂いがすごいんですよね。7年経っても。
で、いいなあということでまた家族を連れて行って…。
家って住む場所ですから、装備だとか数字に表れない、住み心地だとか住みやすさ、そういったものの大切さを再認識したんです。そこでセキスイハウスは工事をストップしまして、こういう木の家を主体でやられている工務店廻りを始めました。途中セキスイの見学会とかにも行ったのですが、木造住宅とかあるんですけれど、彼らは気の種類知らないんですよ(笑)木造の家を建てているのに何で木のこと知らないで家建ててるんだって…僕はそれにすごいショックを受けてしまって…。それで不信感が決定的になりまして。

千葉: それで工務店の方を選択と?

Y氏: ええ、市内に山長さんの木を(千葉さんと)同じように使われているところが…何社かあるんですよ。あまりリアルに言えないんですけど(笑)。子供を展示場に連れていきまして、やっぱり子供の反応なんですよね。
ハウスメーカーの展示場はすぐに「帰ろう」って言うんですけど、こういう木の家に来ると鼻歌混じりに走り回っちゃうんですね(笑)。やっぱり居心地がいいのかと思いました。それが反応として一番大きかったですね。これでもう木の家にしようと決め、どうせなら近場の工務店さんが良かったんで、いろいろ探したら千葉工務店さんの名前が出てきまして、早速HPを見て直接飛び込みで電話をしました。やっぱり、直感的なものがありましたね。
他社は同じ山長さんの木を使っていても力の入れているところが違う。断熱材だったりとかね…。千葉さんみたいに木を全面に押し出すんじゃなくて。もう建てるなら本格的に木そのものをちゃんと扱っている工務店がいい!と決めたんです。

千葉: そういう形で話をさせて頂いて…

準備編3…本質を見ると工務店の方が安かった

Y氏: こういう家は高いんだろうな?というのが最初あったんですけど、いろいろ流通など努力された中で出た金額も、当初のセキスイなどより安いんじゃないかなと思いました。

千葉: 選び方や内容によると思うんですけどね。
ウチが常にやっているもの、得意なものでやらせてもらえれば抑えは利くんですね。

Y氏: 結論から言いますとセキスイハウスより、坪10万くらい安く上がりました。
それだけハウスメーカーは高い!ということなんです。

千葉: 最終的なイニシャルは(ハウスメーカーの方が)高いですね。

見学者: あまり自由度きかないでしょうしね。

Y氏: ハウスメーカーは結局、車と同じ感覚でモノを作っていますので、車種があって「ではナビをつけましょう」とかそういう感じ、要はオプションで差別化を図るやり方をしています。あくまでも工業製品的なモノなんですね。ですからカスタマイズ的なものにはものすごくお金がかかってしまうんです…。
利益率も違いますし…。大体ハウスメーカーの場合、利益率は4割!といわれています。ですので3000万円で契約しても、実際は1800万円の価値しかないと…。
そういう費用で、見栄えは良く建てますので。後は何を変更するにも高くなっちゃいます。

千葉: そんな中で検討して頂いた訳ですが、かなりの量の書籍も読まれたそうですね。
建築基準法の法令集から?(笑)

Y氏: 「建築知識」と同じ出版社からでているもので「危ないシリーズ」とかニューハウスとか積算の本とか気密断熱の話とかいろいろですね。部材単価や労務単価の目安が必要だったので、それを基に比較検討をしたんですね。

まあ、最終的に千葉さんに決めた理由というのは、そういう気密断熱とか付加的な部分じゃなくて、木そのものを追求されている姿勢と、幾つかの現場を見させて頂いた中で、やはりちゃんと作られているという点ですね。材料については後でお話したいと思います。

計画編…打合せの多さにも面白みを感じた

千葉: 次は計画編をお伺いするんですが、先ほど話にありましたようにウチに来る前に、もう大きな間取りは決まっていました。修正はサイズくらいでしたよね?

Y氏: その辺がセキスイさんなんかだと、打合せが少ない人だと1回なんですね。色合わせでもう終り。平均でも3回だそうです。その辺でやはり面白みの違いを感じたんです。

千葉: 間取りの話になりましたので、ここでまず「2階リビング」にした理由をお聞きしたいんですが?

Y氏: 家族構成によって違いがあると思うんですけど、うちの場合は、共働きというのがありますし、1階の日当たりはあまりよくない立地なので、昼間は居ないんだし、1階は寝室と子供部屋にしちゃえと。で、2階を生活のベースにと。都市型の手法ですけど。

結果的に、千葉さんの家ですと天井がないものですから、広々と空間を使えるんですね。

千葉: この辺で、じゃ暑いんじゃないのか?寒いんじゃないのかという話、見た目はいいけどどうなの?というところは後でちゃんとお伺いしたいと思いますが…。
計画編の特長としては、チルチン25号で小屋裏に畳を敷いたウチの作品の写真を、奥様がご覧になって「是非ロフトに畳を!」という話になりまして、…採用させて頂いてます。あと、今回は配管とか設備だけは別発注でしたね。

Y氏: そうですね。分離発注しました。キッチン・トイレ・給排水全てですね。

見学者: 分離発注された理由は?

Y氏: あまり理由はないのですが、私の仕事の絡みで知合いの業者さんがいたので。

千葉: 知っているところの方が後々…ということがあるので、特にウチは構わないですね。
まあ、無理して(分離発注)することはないと思いますが。

Y氏: 設備工事って、風呂とかトイレとか、1つ1つドカンドカンと単価が乗っかってくるわけで、大きく差が出ちゃうところなんですね。設備工事は工事費全体の機器の占める割合が殆どですかから…。

千葉: そうですね、例えばもう1本水道をひくっていう場合、管工事だけだとホントに何万円かの世界なのに、機器が乗っかると何十万と差がでてきてしまうので難しいですよね。

Y氏: モデルチェンジの1つ前の型を選ぶだけで、何十万円も違いますからね。
まあ、設備機器っていうのは、最初どんな高いものを使ったところで、いつかは取替えの時期って来る訳ですから、それより「本体」にお金をかけようと思いました。

千葉: 設備でいいものを選んだところで、保証や寿命が伸びるわけじゃないですからね(笑)。

施工編1…ご両親の家の柱を使って

千葉: このように選定・計画と進めてこられて、見積をお出しし、最終的にうちを選んで頂いてスタートさせていただいた訳ですが、まず、既存のお宅の柱ですが、「できれば柱を使いたい」というご希望がありましたが、その辺のお話を。

Y氏: うちは、両親が初めて建てた家なんですね。まさか生きてるうちに壊されるとは思っていなかったでしょうし、そういう親に対する気持ちもあって「木を残して使いたい」と希望したんです。逆に以前の家の材料を使っても、コストが安くなるわけではありませんし、かえって手間ひまがかかることで費用が高くつくことも予想していましたけど。義理立てですかね。

千葉: で、地鎮祭から入り、進めさせていただいたわけですが、ここで特徴的なところは「御影石」を入れたところ。「焼き土台」。
下から上まで通した「大黒柱」。その上に横に通した梁。この空間にこんな梁が(構造的に)必要かと聞かれれば「いやあ…(笑)」となっちゃうんですけど、ただ、構造的なご説明はきちんとさせていただいたうえでやらさせて頂いてます。

Y氏: 木の力強さっていいうのは、やっぱり見てていいものですよね。木目が見えてるとか。

千葉: これは化学物質を使いたくないとYさんと意見が合ったところですが、無農薬の防虫剤を使っています。

見学者: そういう防蟻剤ってどのくらい持つんでしょうか?

Y氏: シロアリは1匹目2匹目は表面を食べて死ぬんですけど、後から後から来ますので、基本的にはどんなに処理されているとしても半永久的な効果はないでしょうね。その辺は(防虫剤そのものより)メンテしやすい構造になっているかどうかの方が大事だと思います。

施工編2…工事中は下地の写真まで撮影

千葉: 「自然素材の家」とか「健康住宅」ってよく言われていて、メーカーさんなどでも多いと思うんですけど、それはどこを持って言っているのか?表面的なんですかね?Yさんのご意見をお願いします。

Y氏: いま流行の「健康住宅」「自然素材の家」を売っているところに観に行ったりするんですけど、結局表面だけの話なんですよね。目に見えるところ「これ床は無垢材です。壁は塗り壁です」みたいな。それだけで終わっちゃうんです。それで堂々と「健康住宅の家」ですから。

でも家って構造材選んで、壁の中の下地材やら…大工さんの手間的な部分。こういう風なもの全て含めて「ひとつの考え」の下でやっていかないといけないんだと思うんです。それが自然素材の家なんじゃないかと。

千葉: うちでもめったに撮らないような下地の写真など詳しく撮っていただいてHPに出していただいてるんですけど…。

Y氏: 千葉さんは正真正銘全て自然素材の家ですね。

千葉: 有難うございます。ここにYさんが端材で作った子供用の踏み台があるんですけど、これがすごいんです。何ですごいのかというと、内部、下に潜っている木の材料でできていまして。

Y氏: 構造材に使われている材料ですからね。相当硬いですよ。ホームセンターで売られている木とは、いかに違うかというのがスグに分かりますね。重いですし、締まってますし。

見学者: 材料の向き不向き。例えば床にはどんな材料がいいんですか?

千葉: 杉は柔らかいとか唐松は硬いとかありますね。それは内部に空気を含んでいる量が違うためで、量が多いと暖かく柔らかいし、少ないと冷たく硬いと…。歩いてて杉などは柔らかいので疲れないと思います。そんなこんなで完成に近づいたんですが、あの「ボウル」の話をお願いします。

Y氏: ええ、九州に唐津という所がありまして、両親の故郷なんですけど、折角の新居なので、親のゆかりの所でボウルを焼いてもらった(唐津焼)んです。運良く、直接釜元に頼むことができまして。洗面所と台所の横に2ヶ所作ってもらいました。面白い試みだと快く引き受けてくれまして、こちらも1つ1つ職人さんと対話しながら作っていく面白さを実感しながら楽しめました。

千葉: こんなボウルを用意されたり、障子も結構多用しましたので、結構「和」のテイストになっていますよね。

完成編1…地盤調査とか玉ぐしとか、家ってトータルで結構見えない費用って出てきますね

千葉: あと、なかなか聞けない話として、いろんな出費がかかると…。HPに「余分な出費」というところで書かれているんですが。地盤調査費とか印紙代とか。玉串の費用。上棟式にかかった費用とか。こちらも説明はしているつもりでも、(純粋な建物の工事の費用以外の部分だけに)抜けちゃいやすい部分なので、こういうザックリこのくらいかかりますよと言って貰えると参考になると思いますね。

Y氏: 地域性がでる部分ではあると思うんですけど。

千葉: そうですね、例えば水道が引きこまれていないといった場合では「水道分担金」こういう部分は別途になっていたり、込みになっていたりで、いろいろありますね。うちでも見積をする中でできるだけに家が建つ状態に近づけていくようにしているんですが、こういう種のものは抜けやすかったりしますね。

Y氏: 家ってトータルで結構見えない費用って出てきますね。

千葉: 工事中は、Yさん毎日来られてましたよね。会社終わって真っ直ぐ。

Y氏: そうですね。楽しみですからね。写真も毎日ずっと撮り続けて、2000枚越えましたかね。撮りました。

千葉: 話は進みまして、現場見学会をさせて頂いて、Yさんも半日位いらっしゃいましたね(笑)。直接見学の方々とお話されたりで。完成直後の話をお聞きしたいんですけど。まだ住まれていない時ですが、最初はやはり人ん家みたいな感じで(笑)?

Y氏: それまでは賃貸のアパートに住んでましたので、ホントに自分たちがここに住むのかねえ?と、実感が沸かないところはありましたよね。

千葉: そうやって、実際にお引渡しをして住まれる訳なんですかど、ここでちょっと脱線しちゃうんですが、固定資産税の話しちゃっていいですかねえ?…。かなりHPでは詳しく載せられてますが。

Y氏: し辛いなあ…。

千葉: 固定資産税ってどうしても来るんですけど、まず結論から言っておきますと、うちのようなこういう家を作ったから高くなるとかそういうのはありません!以外に訳の分からない基準があります。分かりやすいので言いますと、例えばキッチン…。これ、長さとかで決まると。

Y氏: そうですね。長さに比例するらしいんですね。

千葉: これとかコンセントの数。収納の数…。蛇口の数とか。

Y氏: 蛇口の数なんて訳分かんないですよね。

千葉: こういうのが固定資産税を評価されるときにチェックされる項目で、この床材は桧だからどうっていうのではないんです。私の言いたいこと分かりますよね(笑)。

見学者: 役所が確認しに来るんですか?

Y氏: そうです。実際現場に見に来られます。必ず。もれなく(笑)。 千葉: HPには「新宿のぼったくりバー顔負け」って感想を述べられてますけど、どうしてそうなるのかという根拠が分からないんですよ。

Y氏: 不動産って「固定資産税、不動産お前のモンだから払え!」と。そして死んだら死んだで「国のモンだから返せ」って二重取りしてるわけで…。

千葉: そんな中でも評価の仕方が訳分かんなかったりで。評価の対象じゃないものは無視される。すごい桧の7寸の大黒柱だって完全に無視されたこともありますからね(笑)。

完成編2…それでは一番大事な住み心地のお話を

千葉: そんなこんなで…。皆さんのいちばん聞きたい点、住み心地のお話を。

Y氏: 竣工が6月末で、今年は記録的に暑過ぎたので、通常の夏とはどうかなあというのはあったんですけど、(HPに書いてありますが)基本的に、帰宅直後のあの“ムワー”っていうのが無いですね。「あれ?クーラーを切り忘れて出かけちゃったかな」と思うくらいですね。1階はヒンヤリ涼しいですね。入った瞬間。

千葉: 木の効果は?

Y氏: そうですね、まず香りですね。これはもう性能がどうとかいうような数字で表すものとは別次元の話ですよね。

千葉: 木の香りは、出来上がって引き渡すとこっちは分かんないんですけど、「すごくする」っておっしゃいます。今でも?

Y氏: 僕らはもう慣れちゃってるんですかね?それでもお客さんが来ると「木のいい匂いがすごくする」と…。
あとは「サラサラ感」って言うんでしょうか?台風が来ると、フローリングですと結露したり、ベタベタしたりすると思うんですけど、あれが全く無いです!梅雨時でも滑って転んじゃう位にいつもサラサラですね。この辺は大きいですね。

千葉: それは杉・唐松・赤松って床材で違いがありますか?

Y氏: いや、全然違いは無いですね。冬はまだ体験してないんですが、端材を予め貰っていたのがあって、冬に(以前の)マンションの7階で素足を乗せて、そこのフローリングと端材を比較しました。もう明らかに無垢材の方が暖かいです。手でやっても絶対分かる位温度差がありますね。
足触りと香り、そして呼吸している…篭らないという実感が沸きますね。

千葉: あと、音の漏れはどうでしょう?

Y氏: 音の漏れは、諦めたほうがいいでしょうね(笑)。
すり足もわかるので、子供がどこに居るかも分かります。集合住宅と違って、家族なんで、気にならないですね。家族がどこら辺に居て何をしているんだろうは把握できるんですね。…逆に子供にも音を出すということに気配りができないと、電車とかよそに行っても気配りができないんじゃないかと思います。これは僕の親としての教育方針なんですけど。ウルサイのはウルサイままでいいや!ウルサかったらウルサイと言うと…。そんな感じでいます。

千葉: 最後にコンセプトのところをまとめていただけますか?

Y氏: 最終的には、ハウスメーカーのオプション的な感覚での木の家ではなくて、構造材も意匠として、柔らかさとか力強さとか暖かさとか、ちゃんと目で確認できるような本物の木の家を創りたかったと言うことですね。もう一つはこれは千葉さんでやられていることですよね、合板を使わないとか。

千葉: そうですね、うちが目指しているもので、化学物質の入っていそうなものを使わないで家を建てるとどうなるか?ということですね。これが全てだとは言いませんがここを目指していくということで、極力、国産材も自然素材も使いたいなと。そういう話をお客さまにして、なおかつコストだけでなくそういうこともおさえた形でできないかな?という提案をさせて頂いているんです。

Y氏: それに関係して、HPにも載せてあるんですけど、普通のハウスメーカー的なつくりの家だと、家1件でドラム缶1本、200リットルの接着剤が使われていると言われています。それがシックハウスには影響ないと言われている接着剤ですけど。そうすると、こうやって完成しても、木造なんだけど木の匂いのしない家ができるんですね…。

今はシックハウスが騒がれて(使われなくなってきて)いいんですけど、以前は、家に入るともう喉が痛くなっちゃったり目がチカチカしたりと、木造住宅なのに…。そういうのはやはり排除していって、本来香ってくるはずの木の匂いを大事に、家づくりをされているのが、千葉さんを選んだ最終的な理由ですね。

千葉: 6月から4ヶ月過ごされて、夏場は問題なかったと。風通しとかはどうでしたか?

Y氏: そうですね、今はいろいろ24時間換気とかあるんですけど、住んでみての実感は、そういう機械換気に頼るんじゃなくて、風そのものを流してやる。それが体感的にも涼しく感じますし。やっぱり(夏場でも)湿度がなくてカラっとしてるので、同じ暑さでも耐えられるというか。来ていただいた方はご存知のように、あの空間で、エアコン1台で済んじゃうので…。それも軽く除湿にする程度で快適に過ごせますから。

千葉: ファンは使われてます?

Y氏: 真夏とかはファンは殆ど使いませんでした。

千葉: 最後になりますが、今後冬が来てどうされるかということと、今後どのような暮らしをお考えなのかと。あとDIYの話とか。

Y氏: そうですね、どうやっていくんでしょうか…。暖房は予算的なところが大きくて、とりあえずは今まで使っていたファンヒーターを使い、様子を見ながら考えていきます。
僕は薪ストーブに憧れているんですけど、カミさんにも両親にも却下されまして…。

見学者: 換気のシステムとかはどうなんですか?

Y氏: そうですね、一応法律では定められていますので設備は付けなきゃいけないと思うんですけども、結局あれってシックハウス対策なので、シックハウスの原因になるものを使っていないのに現実な話、要らないんですよね。最低限のものは付いています。
ハウスメーカーみたいな、なんとかシステム…あれが決まりじゃないんです。あれはあくまでハウスメーカーの営業的に付加価値つけてるだけの部分ですから。

千葉: あれの基準はスリースターとか使う材料にあるんですけど、あの法律では、持ち込み家具にホルムアルデヒドが出る可能性があるのでという言い分なんですよ。、我々はそういうものを使ってないですからね。

Y氏: あれは国の責任逃れなんですよね。今後何があるか分かんないんだけど、摂りあえず付けさせとけば国は責任から逃れられるだろうと、そういう意味合いを感じますね。やっぱり、窓を開けて、風を通すのが一番だと思います。

千葉: よく勘違いされるのは「高気密・高断熱」ってありますよね。閉じていて計画換気だと言うじゃないですか…。
あれはあくまでも、 寒い時とか暑い時とか閉じられるというだけで。基本は風を通すという大元から始まっているんですが、それがいつしか忘れ去られて、いつの間にか「とにかく閉じろ!閉じろ!」と。熱にしても窓から一番逃しやすいやすいというのに、窓を開けるという概念が無くなっちゃってるんですよね。おかしな話です。

DIYでいろいろと作られているようですね。

Y氏: ちょっとした家具を買おうと思っても合わないんですよね。
そうするとやっぱり自分で作ろうということで、DIYのよく通っています。好きなんですね。ドイトでくりこまの板を見つけて、思わず手がのびました。ちょっと話は戻っちゃうんですけど。こういう無垢の木の板(床)って、綿埃が出ないんですよ!埃が舞わないんです。だから掃除機は要らなくて、昔ながらにほうきで掃きだしてやれば済んじゃいます。そういう意味で、昔の家の暮らしってやっぱり理に適ってるんだなと思います。掃除機がなかったというより要らなかったんでしょうね。昔は。

千葉: それから他のお施主さんに聞いた事なんですが、「静電気」が無いそうです。
外で沢山静電気を帯びて帰っても、また家から外に出ると静電気が無いらしいですね。実際住んでいらっしゃる方から、いろんな話を教えてもらっています(笑)。
今後HPはどういう方向に?

Y氏: 閉鎖しますか?(笑)

見学者: 続けてください!冬の生活とか…。

Y氏: 季節通して。四季があるので、エアコンとかで季節感を抑えこまないで、折角こういう木の家なんで、できるだけ季節にあった生活ができればなあと考えています。

千葉: まあ是非HPは続けていただいて、また新しい発見があるといいなと思うんですけど。
Yさんとはメールを沢山やり取りして進めてきましたね。

Y氏: よくああいう家が建てられたのは、(Yさんが)建築関係の人だから、知ってるからだと言われるんです。…それは違うんじゃないかと思うんです。
千葉: 建築の専門的なことを言われたことってなかったですよね。逆にこういう思いがあるんだけどというような、素人的なものというか、それを頂いて、それぞれに提案を返したりのやりとりをさせて貰ったことが多かったですよね。
こちらは建築のプロに徹することができ、Yさんも施主としてのプロに徹してくれたと。

最近いろんなHPを見ていると、そういうところががずれてきているんじゃないかとよく思います。施主側が変によく知っていてコレ違うんじゃないかと言う。でも建築はコレが一つの正解というのは無いわけで、縦のものを横にやる方法も、横のものを立てにする方法もあります。

Y氏: 今欠陥住宅とかよく話しにありますよね。建てる側に立ってみればそういう目に逢いたくないというのがある訳で…、そうすると施工のノウハウとかを勉強しがちなんですけど、所詮にわかで勉強したところで素人は素人なんです。信用できないなら契約する前にとことん話し合うと。一度信頼して契約したんだったら、プロはプロに任せる。そういう信頼できる施工のプロ、工務店を選ぶのが施主としてやらなければいけないことだと思うんですね。そのためにも、住むのは自分たちですから、どういう生活がしたいのかとか、そういう勉強をすべきで、片意地張って施工の勉強をして「欠陥住宅」にはめられないぞというのでは、何か楽しい家づくりにならないように思いますね。今回は本当にいい関係で家づくりができたと実感していますし、家は出来栄えは施工の技量によるものなんだということも実感しましたね。

千葉: YさんがHPのまとめで書いてくれてあるんですが「いかにプロとしての仕事を引き出させるかに集中すべきである」 これが施主としての仕事なんじゃないかと。

また今後もYさんのHPを拝見させていただきます。本日はどうも有難うございました。

千葉工務店TEL:048-985-7002(代)